【Kaedeの古本日和企画とは?】
イメージと違い(?)、本をあまり読まないKaedeが本を読んで感想を書くという単純明快な新企画!苦手な読書を続けられれば続く企画です!

Kaedeの古本日和 第一弾は
阿佐ヶ谷の古書コンコ堂さんに選んでもらった最初の1冊

天野さん(以下A):本はよく読まれますか?
Kaede(以下K):本は最近読んでないです、全然。
A:好きな作家さんはいますか?
K:最近、法条 遙さんというSFとかを書いている方の本を何冊か読んだんですけど、それから全然読んでないです。SFが好きですね。 Kaedeの古本日和 写真
A:SFかぁ。
K:あんまり元々本はあまり読まないんです。
A:マンガは?
K:マンガもあまり読まない(笑) Kaedeの古本日和 写真
A:(笑)・・・映画は?
K:映画、最近は・・・「ミニオンズ」と「スターウォーズ」と・・・ Kaedeの古本日和 写真
A:「スターウォーズ」は好きなんですか?
K:「スターウォーズ」は話題になっていたので、元々見てた訳ではなくて4・5・6、1・2・3みたいな感じで。
A:予習したんですね。
人生で好きな映画をあげるとしたら?
K:あ、「ゴールデンスランバー」がすごい好きで何回も見ました。 Kaedeの古本日和 写真
A:あー!
K:堺雅人さんが好きで、堺さんが出てる映画を見てる感じで。
「鍵泥棒のメソッド」とか。
A:へー。
K:あとなんだろう・・・ Kaedeの古本日和 写真
A:小説とか映画でも起伏がないようなやつよりドラマチックな方が好きですか?
K:そうですね。起伏があった方が。
A:んー、(オススメ)なんだろうなぁ(笑)
分厚い本とかは大変ですか?
K:そうかも、「ハリーポッター」はすぐ断念しました。あとカタカナの名前が多いとダメなんです。頭に入ってこなくて。 Kaedeの古本日和 写真 Kaedeの古本日和 写真

―こんな会話の中から天野さんに数冊選んでいただきました。

推薦本1冊目>
読みやすくて、SF要素(?)と女性の生き方などを描いている「かぐや姫の物語」 Kaedeの古本日和 写真

【Kaedeの感想】
この物語の原作は竹取物語であり、竹から生まれたかぐや姫を翁と媼が育て、最後にはかぐや姫が月に帰ってしまうという大まかな流れはそのままである。さらに、かぐや姫がなぜ月から地上へ来たのか、また、なぜ月に帰らなければならなかったのかに迫る形となっている。この作品で、かぐや姫が地上に降ろされたのは、ある罪を犯した罰と表現されている。作品の中の理論では、地上は穢れていて、月は清らかなのである。
かぐや姫は、山で育てられ、途中から翁の意向によって都で生活をすることになった。都に行き、眉を抜いたり、お歯黒をすることを強いられたり、汗をかくこと、口を開けて笑うことを禁じられたりすることが、どんなに苦痛なことであったかと悲しくなった。人間らしく山でのびのびと暮らす生活に戻らせてあげたいと思った。かぐや姫が都から逃げ出し、山に戻った時、かつて彼女が住んでいた家から見知らぬ親子が出てきたり、友だちがいた集落がなくなってしまっていたりする場面がある。まだ存在していると思っていた自分の帰る場所がないことを知ったとき、どれほど衝撃的で辛かっただろうか。その時の様子を思い浮かべて、胸が締め付けられた。翁が彼女の幸せを願ってすることは、彼女が求める幸せとは違うものであったことによって、お互いに悲しい結末を迎えることになってしまった。もっと早い段階で、そのことに気づいていた媼か、もしくは彼女自身が翁に伝えられていたら、月に帰ることもなく皆幸せに暮らせたのではないかと思った。自分の気持ちを正直に伝えることや、相手が自分の気持ちを言いやすいような環境を整えることは、難しいことでもあり、大切なことだと感じた。
【古本推薦店】
古書コンコ堂

中央線の阿佐ヶ谷にある17坪の古本屋です。店名の由来となった「玉石混交」を体現すべく、文学、音楽、詩、美術、漫画、絵本、暮らし、オカルト、均一など、様々な本を取り揃えております。敷居の低い「街の古本屋」です。

Negiccoを初めて観たのは2012年、それから何度かライブや握手会に行き、音源は大体持ってます。薄いファンですいません…。 店主 天野さん