【Kaedeの古本日和企画とは?】
イメージと違い(?)、本をあまり読まないKaedeが本を読んで感想を書くという単純明快な新企画!苦手な読書を続けられれば続く企画です!

Kaedeの古本日和 Vol.3は・・・

推薦本3冊目>
「ボッコちゃん」星新一 Kaedeの古本日和 写真
【Kaedeの感想】
著者の星新一さんはショートショートという分野を開拓した人物だそうで、この本もそれ(特に短い短編小説)である。分厚く、重たく、長い本を読むことが苦手、というより読み終えたことがない私でも、読み進めることができる本であった。少しひやっとするような怖い作品や、頭を使わないと理解出来ない作品などが、沢山詰め込まれている。
また、全体を通して、宇宙をテーマにした作品が多いのも楽しい。どこから読んでも良いし、今日は1話だけ、ということもできるので、読書が苦手なあなた(好きだったらごめんなさい)に読んでもらいたい1冊である。
推薦本4冊目>
「服従の心理」スタンレー・ミルグラム 著/山形浩生 訳 Kaedeの古本日和 写真
【Kaedeの感想】
『国家や企業が命令すれば人は殺人さえ行うのか?』と書かれた帯が怖い。この本は、組織に属する人が、組織から命令されたらどんなに残酷なことでもやってしまうのか?という実験(通称アイヒマン実験)の結果報告である。この本を開くまでは、実験のために誰かが身体を張って痛い思いをしていたら嫌だと思っていたが、そこは実験なので、誰も(肉体的に)傷ついてはいないので安心して読んでほしい。(実験に参加したことで精神的に傷ついた人はいるかもしれないが…)実際に行った複数の実験の内容と結果、さらに、実験に参加した人たちの実験中の発言、また実験後に種明かしをした後の発言など、興味深い内容になっている。
この本を通じて、改めて自分自身の道徳観や、大きな権力に盲従していないかと考えさせられるキッカケになるのではないかと思う。難しい言葉が沢山出てくるので、なかなか読み進められなかったが、読みごたえのある、感情を揺さぶられる本であった。
【古本推薦店】
古書コンコ堂

中央線の阿佐ヶ谷にある17坪の古本屋です。店名の由来となった「玉石混交」を体現すべく、文学、音楽、詩、美術、漫画、絵本、暮らし、オカルト、均一など、様々な本を取り揃えております。敷居の低い「街の古本屋」です。

Negiccoを初めて観たのは2012年、それから何度かライブや握手会に行き、音源は大体持ってます。薄いファンですいません…。 店主 天野さん
Kaedeの古本日和
Vol.2はこちら!
Kaedeの古本日和
Vol.1はこちら!